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2013.09.11 湯灌ってやっぱり大切です。

昔ながらの湯灌は、水を入れたタライにお湯を注ぎ、ご遺体を綺麗にしました。

昔はご逝去されると自宅に故人様を安置していたため、近親者や地域の住民のみずからの手に

よって当たり前のように湯灌が行われたことで、故人様の尊厳が守られ、心からの感謝の気持ち

をあらわす事ができたんです。

 

しかし、時代が進むにつれて病院で死後の処置が行われる事が一般的になってきたため、

湯灌を頼まれないケースが増加していた時期もありましたが、近年、映画「送り人」のような

メディア効果もあり、湯灌が見直されています。本当に、よろこばしい事です。

 

病院での死後の処置とは清拭(体を綺麗に拭く)する事のみがほとんどですが、湯灌士の方に

依頼すると清拭の他に、整髪、お化粧(男性の場合はヒゲなどの処理)、複顔(顔を生前にち

かづける)、身支度(白装束またはお気に入りの服)が行われ、故人様が眠っているように

綺麗に、最後の旅立ちのご準備をしていただけます。

私の経験上、湯灌を行ったほとんどのご家族様に喜んで頂きました。

 

現場におきまして、最後の旅立ちの準備が不十分であるケースに立ちあう事がありますが

胸が痛いのです。

死者の尊厳を守り心から弔う事の代名詞でもある湯灌。

時代と共に物事が簡略化していく事は仕方ありませんが、その中でも残すべき大事なものは

その時代にあったやり方で残していきたいです。また、経済的に厳しく湯灌ができないような

方がいなくなるように、すべての人が湯灌を故人様にしてさしあげられる社会にしたい、と節に

思うのです。

 

 

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